ITパスポート試験とは
ITパスポートは、情報技術の基礎知識を測るためIPA(情報処理推進機構)が提供している国家資格試験です。情報技術の基本的な原則やネットワーク技術、セキュリティなど幅広いトピックをカバーしており、情報技術業界でのキャリアをスタートさせるための重要な一歩となります。
位置づけ
ITパスポートは “ITに少しでも触れる社会人向けの、IT全般の共通知識を問うための試験”です。しかし、情報処理に関する問題はもちろん情報分野の関連法規、経営学用語や企業会計の簿記の分野までを網羅して幅広く出題されます。会社のつまりIT業界へ就職しなくとも持っていて損はない資格となっています。
よく出題される略語集
試験では、様々な用語や略語が出題されますが、その中でも英略語は特に頻繁に登場します。これらの略語を理解することは、試験対策だけでなく、実務でも重要です。
以下は、ITパスポート試験でよく出題される英略語の一部をまとめたテーブルです。これらの略語を覚えておくことで、試験の合格に役立つだけでなく、IT業界でのコミュニケーションや仕事の効率化にも役立ちます。
用語 | 説明 |
---|---|
CSR 【Corporate Social Responsibility】 |
企業活動において経済的成長だけでなく、環境や社会などのステークホルダからの要請に対し、責任を果たすことが、企業価値の向上につながるという考え方。企業の社会的責任という意味を持つ。CSRに基づく活動は、法令順守、環境活動、地域社会への貢献、ステークホルダとのコミュニケーションなど多岐にわたる。 |
SRI 【Socially Responsible Investment】 |
社会的責任投資と訳され、企業への投資を行う際に、従来から投資基準となっていた経済・財務的な分析に加えて、CSR(企業の社会的責任)への取組みを考慮する投資手法である。 |
SDGs 【Sustainable Development Goals】 |
持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年を年限とする17の国際目標のこと。 |
PDCA 【Plan Do Check Act】 |
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(見直し・改善)の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する手法。 |
OODA 【Observe Orient Decide Act】 |
行動をすると、何らかの結果が返ってくるので、それを再び「観察」することによって次のループに入る。 |
BCP 【Business Continuity Plan】 |
予期せぬ災害が発生した場合に、最低限の事業を継続し、または早期に復旧・再開できるようにする企業が定めた行動計画。 |
BCM 【Business Continuity Management】 |
企業が事業を継続するためにBCPを策定し、その運用や見直し、または教育や訓練などを包括的に行う管理プロセスのこと。 |
OJT 【On the Job Training】 |
職場内訓練とも呼ばれ、実際の現場で上司や先輩の指導の下で仕事を習得させていく教育方法。 |
Off-JT 【Off the Job Training】 |
実際の現場で行われるOJTに対して、研修や外部セミナーへの参加などの普段の職場を離れた場所で行われる人材教育のこと。 |
CDP 【Career Development Program】 |
企業内教育・訓練プログラムの一種で、従業員の能力を長期的な計画に基づいて組織的に開発するシステム・プログラム体系のこと。 |
MBO 【Management by Objectives】 |
個々のグル―プや担当者に自らの業務目標を設定、申告させ、その進捗や実行を各人が自ら主体的に管理する目標管理制度のこと。 |
HRM 【Human Resource Management】 |
人事資源管理と訳され、従業員を経営上の重要な資源と位置付け、長期的な計画に基づき、戦略的に育成や活用を図る管理手法のこと。 |
CEO 【Chief Executive Officer】 |
企業戦略の決定、中長期的な経営事項についての責任を負う役職で最高経営責任者のこと。 |
CIO 【Chief Information Officer】 |
経営戦略に沿った情報戦略やIT投資計画に関する責任を持つ役職である最高情報責任者のこと。 |
CSV 【Comma Separated Value】 |
各項目値を「,(コンマ)」で区切って記述するデータ形式で、各行が各レコードに対応している。ファイル拡張子は「.csv」。 |
ROI 【Return On Investment】 |
投資額に対してどれだけ経常利益を生み出しているかを見る指標で、この値が高いほど稼ぐ力が強いということになる。 |
CAL 【Client Access License】 |
ソフトウェア製品ではなく、サーバが提供するサービスにアクセスする権利をユーザに付与するライセンス。 |
JANコード 【Japanese Article Number Code】 |
黒の縦棒と白のスペースで数字を表現するバーコード規格で、製造した事業者と商品を識別するための共通商品コード体系 |
ISO 【International Organization for Standardization】 |
電気・通信及び電子技術分野を除く全産業分野(工業製品・技術・食品安全・農業・医療等)の国際標準規格を策定するための非政府組織。 |
IEC 【International Electrotechnical Commission】 |
電気・電子工学・電子技術に関する分野の規格を国際的に統一することを目的とする標準化団体。 |
IEEE 【The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.】 |
電気工学・電子工学技術分野における標準化活動を行っている専門家組織。 |
W3C 【World Wide Web Consortium】 |
インターネットで使用される技術の標準化を進めることを目的とし、HTML、XML、CSS、CGI等の規格の勧告を行っている標準化団体。 |
JIS 【Japanese Industrial Standards】 |
産業標準化法に基づく日本産業規格の略称。 |
ISO 9000 | ISOにより策定された規格で、組織の品質マネジメントシステムの要求事項を定めた国際標準規格。 |
ISO 14000 | ISOにより策定された規格で、組織の環境マネジメントシステムの要求事項を定めた国際標準規格。 |
ISO 26000 | 持続可能な発展に貢献することを目的として、あらゆる種類の組織がどのように社会的責任を果たしていくのか、その指針を示した国際標準規格。 |
ISO/IEC 27000 | ISOにより策定された規格で、組織の情報セキュリティマネジメントシステムの要求事項を定めた国際標準規格。 |
JIS Q 38500 | 全ての組織でITの効果的、効率的及び受容可能な利用を促進することを目的として、組織のITガバナンスについて枠組みと手引を示したJIS規格。 |
PPM 【Products Portfolio Management】 |
縦軸に市場成長率、横軸に市場占有率をとったマトリックス図を4つの象限に区分し、市場における製品(または事業やサービス)の位置付けを2つの観点で分類して資源配分を検討する手法。 |
VRIO分析 【Value Rarity Imitability Organization】 |
企業の経営資源である人、モノ、カネ、情報、時間、知的財産などを、Value(経済的価値)、Rarity(希少性)、Imitability(模倣可能性)、Organization(組織)の4つの視点で評価し、強みと弱みの質や競争優位性を評価・分析するフレームワーク |
M&A 【Mergers and Acquisitions】 |
「合併」と「買収」を組み合わせた言葉で、吸収合併や買収により他社を子会社化し、自社の経営資源とすることで競争力を強化する経営手法。 |
OEM 【Original Equipment Manufacturer】 |
発注元企業のブランド名で販売される製品を製造すること。また、そのような製品を製造する企業を指す。 |
MBO 【Management Buyout】 |
会社の経営陣が株主より自社の株式を譲り受けたり、あるいは会社の事業部門のトップが当該事業部門の事業譲渡を受けたりすることで、文字通りのオーナー経営者として独立する行為のこと。 |
TOB 【Take Over Bid】 |
株式会社の株式等について「買付け期間・買取り株数・価格」を公告し、不特定多数の株主から株式市場外で株式等を買い集める制度のこと。 |
UX 【User Experience】 |
特定のサービスや製品を使用した際に、利用者が感じる「有用さ」「信頼性」「心地よさ」「感動」などの認識や経験のこと。 |
4P 【Product Price Promotion Place】 |
販売戦略を考える際に、企業や事業の競争力を売り手側の視点から分析する際の考え方の1つ。 |
SEO 【Search Engine Optimization】 |
Webサイトを制作するときに、Googleなどの検索エンジンの検索で上位に表示されるようにページやサイト全体を最適化すること、またはそのための技術のこと。 |
CSF 【Critical Success Factor】 |
経営戦略やITガバナンスなどを計画的に実施する際、その目標・目的を達成する上で決定的な影響を与える要因のこと。 |
KGI 【Key Goal Indicator】 |
企業目標やビジネス戦略の遂行によって達成すべき到達目標(Goal)を、測定可能な数値で表したもの。 |
KPI 【Key Performance Indicator】 |
企業目標やビジネス戦略を実現するために、設定したビジネスプロセスの実施状況をモニタリングするために設定される指標のこと。 |
CRM 【Customer Relationship Management】 |
顧客に関するあらゆる情報を統合管理し、企業活動に役立てる経営手法。 |
SCM 【Supply Chain Management】 |
生産・在庫・購買・販売・物流などのすべての情報をリアルタイムに交換・一元管理することによって生産から販売に至る一連の流れ全体の効率を大幅に向上させることを目指す経営手法。 |
TQC 【Total Quality Control】 |
製造部門に対して適用された品質管理の手法であるQC(Quality Control)を、これを製造部門以外(設計部門、購買部門、営業部門、マーケティング部門、アフターサービス部門など)に適用し、体系化したもの。 |
TQM 【Total Quality Management】 |
企業経営における「品質」全般に対して、プロセス及びシステムの維持改善を図っていくための方法論。 |
ERP 【Enterprise Resource Planning】 |
企業資源計画とも呼ばれ、企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画・管理し、経営の効率化を図るための手法。 |
TOC 【Theory Of Constraints】 |
工程の中のボトルネック、すなわちプロセス全体の制約になっている部分を特定し、その部分を重点的に改善することで収益を最大化することを目的とする管理手法。 |
MOT 【Management Of Technology】 |
技術経営とも呼ばれる、技術開発の成果によって事業利益を獲得することを目的とした経営手法。 |
POS 【Point Of Sale】 |
販売した情報をリアルタイムで情報システムに取り込む販売店の管理方法。 |
GPS 【Global Positioning System】 |
アメリカ合衆国が軍事用に打ち上げた数個の衛星によって地球上の現在位置を測定し、受信機をもつ受信者が自身の現在位置を知ることができるシステム。 |
GIS 【Geographic Information System】 |
ディジタル地図の画面上にさまざまな情報を重ね、それらの情報を用いて視覚的に表示、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術のこと。 |
ITS 【Intelligent Transport Systems】 |
情報通信技術を用いて、交通渋滞・事故・大気汚染などを解決するためのシステムのこと。 |
ETC 【Electronic Toll Collection】 |
高速道路などの有料道路の利用時に料金所、検札所の通過をスムーズに行うために料金所の通過時に自動で料金を精算するシステム。 |
RFID 【Radio Frequency IDentification】 |
ID情報を埋め込んだRFタグ(ICタグ)から電磁界や電波を用いて情報のやり取りを行う技術。 |
SFA 【Sales Force Automation】 |
営業活動にモバイル技術やインターネット技術といったITを活用して、営業の質と効率を高め売上や利益の増加につなげようとする仕組み、またはそのシステムのこと。 |
CDN 【Contents Delivery Network】 |
主にWebシステムにおけるコンテンツ配信を高速化するために、最適化された配信環境のこと。 |
DTP 【DeskTop Publishing】 |
パソコン上で出版物のデザイン、編集、レイアウトを行って原稿データを制作し、プリンタで印刷を行うこと。 |
AI 【Artificial Intelligence】 |
人工知能の略で、言語理解、推論、問題解決などの人間の知能による活動を人間に代わって行うシステムのこと。 |
CAD 【Computer Aided Design】 |
コンピュータ支援設計とも呼ばれ、コンピュータを用いて設計をすること、またはその設計システムのこと。 |
JIT 【Just In Time】 |
トヨタ自動車の生産方式の代表的な要素で、必要なモノを、必要なときに、必要な量だけ生産すること。 |
FMS 【Flexible Manufacturing System】 |
NC工作機械、自動搬送装置、倉庫などを有機的に結合し、コンピュータで集中管理することで多品種少量生産に対応した生産自動化を実現するシステム。 |
MRP 【Material Requirements Planning】 |
部品表と生産計画をもとに必要な資材の所要量を求め、これを基準に在庫、発注、納入の管理を支援するシステム。 |
EC 【Electronic Commerce】 |
消費者向けや企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行うこと。 |
O2O 【Online to Offline】 |
インターネットで情報を知った顧客が、実店舗に足を運んでくれるように誘導する販売戦略の総称。 |
EDI 【Electronic Data Interchange】 |
異なる組織に設置されている端末間で、通信回線を介して取引のためのメッセージ(データ)を交換すること、およびそのための仕組み。 |
EFT 【Electronic FundTransfer】 |
紙幣や硬貨、手形、小切手などの受け渡しによらずに、コンピューターネットワークを通じて取引の決済や送金やなどに伴う資金移動を行うこと。 |
eKYC 【electronic Know Your Customer】 |
「本人確認」をオンライン上で完結する仕組みのこと。 |
IoT 【Internet of Things】 |
情報端末ではない電子機器や機械類などの「モノ」にインターネット接続・通信機能やセンサ機能を持たせ、それらの機器が情報を相互にやり取りしたり、収集した情報を処理・蓄積したりすることで、”監視”、”制御”、”最適化”、”自律化”などの新たな付加価値を得る仕組みを表す言葉。 |
CASE 【Connected,Autonomous,Shared & Services,Electric】 |
最近では車を持たず、カーシェアリングやライドシェアリングなど、車の新しい利用方法が浸透しつつあり、さらに自動運転、電気自動車の技術も大きく進歩している。これらの利用方法や技術革新を踏まえ、多様なニーズに応えながら、車の新しい概念として自動車メーカーが取り組むものである。 |
MaaS 【Mobility as a Service】 |
バス、電車、タクシー、飛行機など、すべての交通手段による移動を一つのサービスに統合する概念 |
HEMS 【Home Energy Management System】 |
家庭で使用されるあらゆる電気機器をネットワークとして繋ぎ、家庭内で使用するエネルギーの使用量や稼働状況を見える化し、管理するシステムのこと。 |
EA 【Enterprise Architecture】 |
織の全体最適化の観点より、業務及びシステム双方の改革を実践するために、業務及びシステムを統一的な手法でモデル化し、改善することを目的とした、設計・管理手法。 |
SoR 【Systems of Record】 |
ITシステムをその目的で分類した概念であり、ビジネス上のデータを正確に記録することを主眼とするシステムのこと。 |
SoE 【Systems of Engagement】 |
ITシステムをその目的で分類した概念であり、顧客や企業との関係を深めるために構築されるシステムのこと。 |
DFD 【Data Flow Diagram】 |
データの流れに着目して、その対象となる業務のデータの流れと処理の関係をわかりやすく図式化する構造化分析の手法。 |
BPMN 【Business Process Modeling Notation】 |
ビジネスプロセスをワークフローとして視覚的に表現するための手法のこと。 |
BPR 【Business Process Reengineering】 |
既存の組織やビジネスルールを抜本的に見直し、職務、業務フロー、管理機構、情報システムを再設計する手法 |
BPM 【Business Process Management】 |
BPRのように1回限りの革命的・抜本的な改革でなく、組織が繰り返し行う日常業務のなかで、継続的にビジネスプロセスの発展を目指すための管理手法のこと。 |
RPA 【Robotic Process Automation】 |
AIやロボット技術を活かして、これまで人間が行っていた定型的なPC作業をソフトウェアのロボットにより自動化する仕組みのこと。 |
BYOD 【Bring Your Own Device】 |
従業員が個人的に所有するPCやスマートフォンなどの情報端末を職場に持ち込み、組織の承認の下でそれを業務に使用することを意味する。 |
M2M 【Machine to Machine】 |
機械(マシン)同士が、通信ネットワークを通じて情報をやり取りすることで、人間を介さずに自律的に協調して管理・制御を行うこと。 |
SNS 【Social Networking Service】 |
社会的なネットワークをインターネット上で構築するサービス。 |
PDS 【Personal Data Store】 |
個人の情報をセキュアに構造化された方法で蓄積し管理するシステムやサービスのこと。 |
SaaS 【Software as a Service】 |
サービス提供事業者が運用するソフトウェアをインターネット経由で利用するクラウドサービスの形態。 |
PaaS 【Platform as a Service】 |
基盤(プラットフォーム)をサービスとして提供するクラウドサービスの形態。 |
IaaS 【Infrastructure as a Service】 |
システムを構築するためのハードウェア資源(CPU・メモリ・ストレージ・ネットワーク資源)をサービスの形で提供するクラウドサービスの形態。 |
DaaS 【Desktop as a Service】 |
デスクトップ環境をクラウド上で提供するサービス形態。 |
ASP 【Application Service Provider】 |
主に業務用のアプリケーションをインターネットを通じて、顧客にレンタルする事業者のこと。 |
PoC 【Proof of Concept】 |
新しい概念や理論、原理を実証するために行われる小規模な実現や研究的な実験のこと。 |
RFI 【Request For Information】 |
企業が調達や業務委託をする場合や、初めての取引となる業者に対して情報の提供を依頼すること |
RFP 【Request For Proposal】 |
情報システムの調達を予定している企業・組織が発注先候補のITベンダに対して具体的なシステム提案をするように求めること。 |
UML 【Unified Modeling Language】 |
オブジェクト指向開発で用いられる標準表記法群、システムの静的な構造をモデルで表現する構造図。システムの振る舞いをモデルで表現する振る舞い図。 |
DevOps | 開発を意味する Development と運用を意味する Operations を組み合わせた造語で、開発担当チームと運用担当チームが緊密に協力・連携し、自動化ツールなどを活用して柔軟かつスピーディに開発進めるソフトウェア開発手法。 |
RAD 【Rapid Application Development】 |
統合開発環境によるプログラミングの半自動化や、視覚的な方法を用いたユーザインターフェイスの設計、モジュール開発などの機能を備える開発ツールを使い、短期間に目的プログラムを作成することを重視した開発モデル。 |
XP 【eXtreme Programming】 |
1990年代後半、Kent Beck氏らによって定式化され、提唱されているソフトウェア開発手法でアジャイルソフトウェア開発と称される一連の手法の先駆けとなったもの。 |
CMMI 【Capability Maturity Model Integration】 |
統合能力成熟度モデルと呼ばれ、組織におけるプロセス改善をガイドするモデル。 |
WBS 【Work Breakdown Structure】 |
プロジェクト目標を達成し、必要な成果物を過不足なく作成するために、プロジェクトチームが実行すべき作業を、成果物を主体に階層的に要素分解したもの。 |
ITIL 【Information Technology Infrastructure Library】 |
ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めた書籍群。 |
SLA 【Service Level Agreement】 |
通信サービス事業者などのサービス提供者と利用者の間で交わされる、サービスの品質保証に関する合意もしくは契約文書のこと。 |
SLM 【Service Level Management】 |
サービスレベル合意書(SLA)に基づき、要件を満たすITサービスの提供を実現し、その品質の継続的な改善に必要なプロセスを構築するという管理手法 |
FAQ 【Frequently Asked Questions】 |
何回も繰り返し質問される項目とその質問への回答をまとめたコンテンツのこと。 |
UPS 【Uninterruptible Power Supply】 |
落雷などによる突発的な停電が発生したときに自家発電装置が電源を供給し始めるまでの間、サーバに電源を供給する役目をもつ機器。 |
C | 1972年にAT&T社ベル研究所がUNIXの移植性を高めるために開発した高水準プログラミング言語の一つ。 |
Fortran | 世界で最初に実用化された高水準プログラミング言語で、1956年にIBMが開発した。 |
Java | 1995年にアメリカのサン・マイクロシステムズが開発したプログラミング言語。 |
C++ | C++は、C言語を拡張したオブジェクト指向型プログラミング言語で、1983年にAT&T社ベル研究所が開発したもの。 |
Python | 簡潔で読みやすい文法が特徴の高水準プログラミング言語で、1991年にオランダ人のグイド・バン・ロッサムによって開発された。 |
JavaScript | スクリプト言語の一つで、1995年にネットスケープ・コミュニケーションズによって開発された。JS(ジェイエス)とも呼ばれる。 |
R | 統計解析に適したプログラミング言語で、1993年にニュージーランドのオークランド大学のロス・イハカとロバート・ジェントルマンによって開発された。 |
API 【Application Programming Interface】 |
あるプログラムが提供する機能を他のプログラムから呼び出して利用できるようにするための仕組み。 |
HTML 【Hyper Text Markup Language】 |
タグを使って文書構造を定義するマークアップ言語で、ウェブページを記述するために開発された。 |
XML 【eXtensible Markup Language】 |
ユーザが独自に定義したタグを用いて文書構造を記述するマークアップ言語。 |
SGML 【Standard Generalized Markup Language】 |
文書を電子的に変換するための汎用マークアップ言語 |
JSON 【JavaScript Object Notation】 |
{パラメタ名1:値1,パラメタ名2:値2}というようにコロン「:」で連結したパラメタ名と値の組をコンマ「,」で区切って指定するデータ形式 |
CPU 【Central Processing Unit】 |
コンピュータを構成する部品の1つ。パソコンなどの「頭脳」となる中核部品である。 |
GPU 【Graphics Processing Unit】 |
PCなどにおいて画像処理を専門に担当する部品。 |
ROM 【Read Only Memory】 |
電源の供給が切れても内容を保持することのできる不揮発性で読み出し専用のメモリ。 |
DDR SDRAM 【Double Data Rate SDRAM】 |
パソコンやサーバの主記憶として用いられるDRAM規格の一つ。SDRAM(Synchronous DRAM)はクロックに同期して入出力を行うDRAM、DRR(Double Data Rate)は「1クロックにつき2回データ転送をする」という意味。 |
DIMM 【Dual Inline Memory Module】 |
コンピュータの主記憶として使用されているメモリモジュール基盤の規格の一つで、メモリの表裏の接点がそれぞれ別の端子として動作するもの。 |
HDD 【Hard disk Drive】 |
代表的な補助記憶装置の1つ。磁性体を塗布した円盤(ディスク)を高速回転し、磁気ヘッドを移動することで、情報を記録し読み出す。磁気ヘッドとディスクは、非常に接近するため、振動に弱い。 |
SSD 【Solid State Drive】 |
記憶媒体としてUSBメモリと同じフラッシュメモリを用いる補助記憶装置。HDDの代替として利用できる。 |
CD 【Compact Disc】 |
データ記録メディアとして利用される光学ディスクの1つ。音楽やデータの配布用として非常に普及しており、ディジタルデータの流通を担う重要なメディアである。 |
DVD 【Digital Versatile Disc】 |
データ記録メディアとして利用される光学ディスクの1つ。 |
Blu-ray Disc | データの読み書きに青紫色のレーザーを用いる光ディスクの1つ。 |
SDカード 【Secure Digital Card】 |
メモリカードの規格の1つ。携帯電話やスマートフォン、ディジタルカメラやゲーム機など、多方面で利用されている。 |
USB 【Universal Serial Bus】 |
現在最も普及している周辺機器接続のためのインターフェイス。 |
IEEE1394 【Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394】 |
AV機器やコンピュータを接続する高速シリアルインターフェース規格で「FireWire」とも呼ばれる。 |
HDMI 【High Definition Multimedia Interface】 |
PCとディスプレイの接続標準規格であるDVI(Digital Visual Interface)を基に音声伝送機能や著作権保護機能(ディジタルコンテンツ等の不正コピー防止)、色差伝送機能を加えるなどAV家電向けに改良したディジタル家電向けのインタフェース規格。 |
DisplayPort | 機器同士を接続することで映像・音声を出力できるインタフェース規格である。 |
DVI 【Digital Visual Interface】 |
コンピュータとディスプレイを接続するためのインターフェイス規格の1つ。 |
Bluetooth | 免許申請や使用登録の不要な2.4GHz帯の電波を用いて、数mから100m程度の距離の情報機器間で最大24Mbpsの無線通信を行う規格。 |
IrDA 【Infrared Data Association】 |
携帯電話のアドレス帳などのデータ交換を行う場合に使用される「赤外線」を使って無線通信をする技術。 |
NFC 【Near Field Communication】 |
至近距離での無線通信を行う国際標準規格。13.56MHz(短波帯、HF)の電波を用いて、数cm~10cm程度までの極近距離で最大速度424kbpsの無線通信を行うことできる。 |
NAS 【Network Attached Storage】 |
TCP/IPのコンピュータネットワークに直接接続して使用するファイルサーバで、コントローラとハードディスクから構成されている。 |
RAID 【Redundant Arrays of Inexpensive Disks】 |
複数台のディスク装置を組み合わせ、1つの仮想的なディスクとして扱うことで信頼性や性能を向上させる技術。RAID0~6まである。 |
RAID0(ストライピング) | 複数のディスクに分散してデータを書き込むことで、アクセス性能を向上させる。 |
RAID1(ミラーリング) | 同じデータを2台のディスクに書き込むことで、信頼性を向上させる。実質記憶容量は50%となるので記憶効率は悪い。 |
VM 【Virtual Machine】 |
物理コンピュータ上にソフトウェアによって構築された仮想的なハードウェア環境のこと。 |
VDI 【Virtual Desktop Infrastructure】 |
サーバ内にクライアントごとの仮想マシンを用意して仮想デスクトップ環境を構築する技術のこと。 |
MTBF 【Mean Time Between Failures】 |
システムの信頼性をあらわす指標で、システムの修理が完了し正常に稼働し始めてから、次回故障するまでの平均故障間隔のこと。 |
MTTR 【Mean Time To Repair】 |
システムの故障を修理するために要した平均修復時間のこと。 |
TCO 【Total Cost of Ownership】 |
ある設備・システムなどにかかわる、購入から廃棄までに必要な時間と支出の総計金額を表す。 |
OS 【Operating System】 |
コンピュータを効率よく使うために、共通して使われるプログラムをまとめて提供する基本ソフトウェアのこと。OSな主な機能としてジョブ管理、タスク管理、記憶管理、データ管理、入出力管理、ネットワーク制御、ユーザー管理、周辺機器管理などがある。 |
Windows | Microsoft社が開発販売しているOSのシリーズ名。 |
Mac OS | Apple社のパソコン「Macintosh」シリーズに搭載されているOS。 |
UNIX | 1968年にアメリカAT&T社のベル研究所で開発されたOS。 |
Chrome OS | Google社が開発したLinuxをベースにしたPC用のOS。 |
Linux | リーナス・トーバルズ氏が開発したオープンソースのOS。 |
iOS | Apple社が提供するモバイル端末用のオペレーティングシステム(以下、OS)である。 |
Android | Google社が提供しているオープンソースのオペレーティングシステム(以下、OS)である。 |
OSS 【Open Source Software】 |
ソフトウェア作者の著作権を守ったままソースコードを無償公開することを意味するライセンス形態、またはそのライセンス形態によって提供されるソフトウェアのこと。 |
VUI 【Voice User Interface】 |
ユーザインターフェースのひとつで、音声を使用してコンピュータやデバイスを操作する技術のこと。 |
GUI 【Graphical User Interface】 |
画面上にアイコンやメニューで操作対象や選択項目を表示し、それをマウスなどのポインティングデバイスによって操作できる仕組みのこと。 |
CSS 【Cascading Style Sheets】 |
HTMLの要素をどのように修飾して表示させるかを定義するテキスト形式の文書で、構造とデザインを別の文書に分離させるために提唱されたスタイルシートの仕様のひとつ。 |
DRM 【Digital Rights Management】 |
ディジタルコンテンツの不正利用を防止し、著作者の権利を保護することを目的とする技術の総称。 |
CPRM 【Content Protection for Recordable Media】 |
DVDやブルーレイなどの記憶メディアなどに対してかけられる不正コピー防止技術のこと。 |
HTML5 【HyperText Markup Language version 5】 |
Webサイトにおける画像、音声、ビデオなどを含むページを表現できるページ記述言語であり、HTML4の次期規格である。 |
MP3 【MPEG-1 Audio Layer-3】 |
デジタル音声圧縮技術の1つであり、その技術を用いて作られている音声フォーマット。 |
MIDI 【Musical Instrument Digital Interface】 |
シンセサイザなどの電子楽器の演奏データや電子音源を機器間でデジタル転送するための世界共通規格 |
JPEG 【Joint Photographic Experts Group】 |
デジタルカメラで撮影したフルカラー静止画像などを圧縮するのに一般的な画像ファイル方式 |
GIF 【Graphics Interchange Format】 |
256色以下の比較的色数の少ない静止画像を中心に扱うことができる可逆圧縮形式の画像ファイルフォーマット |
PNG 【Portable Network Graphics】 |
圧縮アルゴリズムに「Deflate」を採用した、画質の劣化のない可逆圧縮の画像ファイルフォーマット。 |
MPEG 【Moving Picture Experts Group】 |
カラー動画像の圧縮フォーマットで、MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、MPEG-7などの規格がある。 |
PDF 【Portable Document Format】 |
テキストや画像だけでなく、レイアウトやフォントの情報などもファイルに納めることができる文書表示用のフォーマット。 |
ZIP | ファイル圧縮形式の1つ。世界的にもっとも広く使われている事実上の世界標準のファイル圧縮形式。 |
RGB 【Red Green Blue】 |
コンピュータグラフィックスの世界で用いられる「加法混色」の手法 |
CMY 【Cyan Magenta Yellow】 |
印刷の過程で用いられる「減法混色」の手法 |
CMYK 【Cyan Magenta Yellow Key plate】 |
色の三原色であるシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の3つに、より黒色を美しく印刷するための黒(Key plate)を加えた4色で色表現をする方法。 |
dpi 【dot per inch】 |
幅1インチ(2.54cm)を何個のドットで表現しているかを表す値。 |
AR 【Augmented Reality】 |
現実世界の情報にディジタル合成などによって作られた情報を重ねて、人間から見た現実世界を拡張する技術。 |
RDBMS 【Relational Database Management System】 |
関係データベースを取り扱うDBMS(データベース管理システム)のこと。 |
NoSQL 【Not only SQL】 |
データへのアクセス方法をSQLに限定しないデータベース管理システムの総称で、長い間決まったように使用されてきた関係データベース管理システム以外のDBMSという意味で用いられている。 |
LAN 【Local Area Network】 |
同じ建物の中など、比較的狭い範囲(広くても同じ施設内程度の規模)のコンピュータ間で通信を実現するネットワークのこと。 |
WAN 【Wide Area Network】 |
電話回線や専用線を使用し、LANよりも広い範囲(地理的に離れた拠点Aと拠点Bなど)を接続し、通信を実現するネットワークのこと。 |
VLAN 【Virtual Local Area Network】 |
L2スイッチの機能を利用して、一つのLANから複数の仮想的(Virtual)なLANを作る、あるいは複数のLANから一つの仮想的なLANを作る技術。 |
Wi-Fi 【Wireless Fidelity】 |
業界団体であるWi-Fi Allianceによる無線LANにおける機器間の相互接続性を認定する規格。 |
Wi-Fi Direct | 無線端末同士が直接Wi-Fi接続するための通信方式。 |
WPS 【Wi-Fi Protected Setup】 |
Wi-Fi機器の接続とセキュリティに関する設定を自動で行う機能のこと。 |
ESSID 【Extended Service Set Identifier】 |
無線LANの規格であるIEEE 802.11シリーズにおいて「混信」を避けるためにアクセスポイントと端末に設定する識別子であるSSIDを、複数のアクセスポイントが設置されている状況に対応するため、ネットワーク識別子として拡張したもの。 |
LTE 【Long Term Evolution】 |
第三世代携帯電話(3G)を拡張した通信規格であり、下り最大100Mbps以上、上り最大50Mbps以上という家庭用ブロードバンドに匹敵する高速通信が可能な携帯電話用の通信規格。 |
まとめ
これらの略語を覚えることで、ITパスポート試験の合格だけでなく、IT業界でのコミュニケーションや仕事の効率化にも役立ちます。是非、参考にしてみてください。
コメント