Pythonにおいて、データ型の変換は非常に重要です。さまざまな型のデータを取り扱う際には、適切な型への変換が必要です。幸いなことに、Pythonには組み込み関数が豊富に用意されており、これらの関数を使用することで簡単に型変換を行うことができます。
文字列から数値への変換
Pythonでは、文字列を整数や浮動小数点数に変換する際には、int()
やfloat()
といった組み込み関数を使用します。これらの関数は、文字列を対応する数値型に変換します。たとえば、以下のようにして文字列から数値への変換を行います。
# 整数への変換
integer_value = int("123", 基数)
# 浮動小数点数への変換
float_value = float("3.14")
# 長整数への変換
long_value = long("12345678901234567890", 基数)
# 複素数への変換
complex_value = complex("1+2j")
基数というのは、N進数のNのことで何も書かなければ10進数で変換されます。2,8,10,16あたりであれば普通に変換してくれます。
3を基数指定して試してみましたが普通に変換されました、必要かどうかは置いといて・・・
注意点
エラーが出る場合は、その基数に含まれるべきでない文字が入ってるからと考えられます。
complexは少しルールがあり、”1+2j”とする場合+の前後にスペースなどを入れないようにしておく必要があります。
数値同士の型変換
# 整数への変換
integer_value = int("3.14")
# 浮動小数点数への変換
float_value = float("123")
# 長整数への変換
long_value = long("3.14")
数値に対して小数点(.0)を付加したり、少数を全て切り捨てて整数型にする場合などは以上の方法で変換をかけることで対応できます。
この変換を行うことなく別の型を持った数値同士での計算はできます。他の言語にはあまりないPythonの特徴の一つで、とても便利です。
様々なオブジェクト型から文字列への変換
数値から文字列への変換
数値を文字列に変換する際には、str()
関数を使用します。この関数は、数値やオブジェクトを文字列に変換します。以下はその例です。
# 数値から文字列への変換
string_value = str(123)
その他オブジェクトをstrで囲んだ場合
オブジェクトを変換した場合、例えばList型の場合はListの[]を含む全てをstringに変換しますし、クラスであれば「<__main__.クラス名 instance at 0x06B48738>」の様などこでインスタンス化されたみたいな文言がstring変換されます。
型によってどのように変換されるかは決まっているので、正しく扱う必要があります。
まとめ
このブログ記事では、Pythonにおける組み込み関数を使用して型変換を行う方法について解説しました。これらの関数を使いこなすことで、データ型の変換をスムーズに行うことができます。ただし、オブジェクト型から文字列への変換は、そのオブジェクトが持つ情報を適切に文字列化するため、注意が必要です。
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